業界横断まとめ
自動車・商社・銀行・通信・小売の5業界について、各業界ページで比較した個別企業の財務指標を業界ごとに集計し、「この業界の目安値」を1画面で横並び比較します。個別銘柄同士の比較ではなく、業界としての相場観の違いを把握することが目的です。数値の詳細・算出根拠は各業界ページをご覧ください。
バリュエーション・マップ(PER × 売上高倍率)
各業界の代表値(PER・Revenue Multiple)を1点ずつのバブルとして、5業界を横並びで比較します。個別業界ページと同じ枠組みですが、ここでは個別企業ではなく業界の代表値をプロットしています。
縦軸はPrice Earnings Ratioの略。株価が1株あたり利益(EPS)の何倍まで買われているかを示す指標で、株価が利益水準に対して割高か割安かの目安として使われます。詳しくはこちら →、横軸は時価総額を売上高で割った倍率(PSR=Price to Sales Ratioとも呼ばれます)。利益がマイナスでPERが算出できない赤字企業でも、売上高さえあれば算出できる株価指標です。詳しくはこちら →の業界代表値で、いずれも対数スケールです。バブルの大きさは業界の代表的な時価総額を表します。バブルをクリックすると該当業界のページに移動します。
資本効率マップ(ROA × 自己資本比率)
Return On Equityの略。株主が出した資本(自己資本)に対して、企業がどれだけ効率的に利益を生み出したかを示す指標です。当期純利益÷自己資本で算出します。詳しくはこちら →という1つの数字が「本業の稼ぐ力(Return On Assetの略。負債も含めた総資産全体に対して、企業がどれだけ効率的に利益を生み出したかを示す指標です。当期純利益÷総資産で算出します。詳しくはこちら →)」と「レバレッジ(総資産のうち、返済不要の自己資本(株主資本)がどれだけの割合を占めるかを示す指標。数字が高いほど負債への依存度が低く、財務的な余力が大きいとされます。詳しくはこちら →の低さ)」のどちらでできているかを分解して見るチャートです。銀行業界・小売業界(イオン)の自己資本比率が他業界より大幅に低いため、軸の幅が広くなっています。
横軸は自己資本比率、縦軸はROA(簡易値)の業界代表値で、いずれも線形スケールです。バブルの大きさは業界の代表的な時価総額です。バブルをクリックすると該当業界のページに移動します。
代表指標チャート
個人投資家の関心が高い3指標(ROE・自己資本比率・配当利回り)について、業界ごとの代表値を横棒グラフで比較します。上部のトグルで平均値・中央値を切り替えられます。
ROE(自己資本利益率、簡易値)
自己資本比率
配当利回り(会社予想)
指標比較表(全指標)
| 指標 | 自動車業界(5社) | 商社業界(5社) | 銀行業界(5社) | 通信業界(3社) | 小売業界(5社) |
|---|---|---|---|---|---|
| 規模 | |||||
| 売上高(売上収益・経常収益) | 191,401億円 | 126,675億円 | 77,676億円 | 91,732億円 | 52,486億円 |
| 売上高成長率(前期比) | +1.4% | +0.9% | +7.5% | +5.6% | +3.8% |
| 収益性 | |||||
| 営業利益(経常利益) | 8,169億円 | 4,793億円 | 16,158億円 | 12,826億円 | 2,888億円 |
| 営業利益率(経常利益率) | 3.4% | 3.9% | 20.8% | 14.9% | 9.2% |
| 当期純利益 | 6,731億円 | 7,358億円 | 11,670億円 | 7,650億円 | 1,877億円 |
| Return On Equityの略。株主が出した資本(自己資本)に対して、企業がどれだけ効率的に利益を生み出したかを示す指標です。当期純利益÷自己資本で算出します。詳しくはこちら → | 2.0% | 11.3% | 9.9% | 15.0% | 11.4% |
| Return On Assetの略。負債も含めた総資産全体に対して、企業がどれだけ効率的に利益を生み出したかを示す指標です。当期純利益÷総資産で算出します。詳しくはこちら → | 1.4% | 4.4% | 0.4% | 3.1% | 5.9% |
| EPS(1株当たり利益) | 63.99円 | 217.05円 | 270.97円 | 69.18円 | 352.61円 |
| 持分法による投資損益 | — | 3,688億円 | — | — | — |
| 投資収益比率(持分法投資損益 ÷ 当期純利益) | — | 50.9% | — | — | — |
| Overhead Ratioの略。経費(人件費・物件費等)を業務粗利益(銀行の本業の粗利益)で割った比率で、銀行がどれだけ効率的に収益を上げているかを示します。数値が低いほど収益効率が良いことを意味します。詳しくはこちら → | — | — | 59.3% | — | — |
| 財務健全性 | |||||
| 総資産のうち、返済不要の自己資本(株主資本)がどれだけの割合を占めるかを示す指標。数字が高いほど負債への依存度が低く、財務的な余力が大きいとされます。詳しくはこちら → | 38.2% | 39.2% | 4.4% | 21.1% | 45.7% |
| BPS(1株当たり純資産) | 2449.06円 | 2049.61円 | 2662.96円 | 502.70円 | 2295.46円 |
| 現金及び現金同等物 | 37,774億円 | 9,949億円 | — | 14,798億円 | 5,726億円 |
| 有利子負債 | 13,279億円 | 42,259億円 | — | 95,932億円 | 23,920億円 |
| ネットキャッシュ | 24,496億円 | -32,310億円 | — | -81,133億円 | -18,194億円 |
| 銀行が保有するリスク・アセット(貸出金等のリスクの大きさに応じて重み付けした資産)に対して、どれだけ質の高い自己資本を持っているかを示す、国際的な銀行規制(バーゼル規制)に基づく指標。銀行の経営健全性を測る中心的な物差しです。詳しくはこちら → | — | — | 11.22% | — | — |
| 市場評価 | |||||
| 1株配当(会社予想) | 54円 | 82円 | 93円 | 33円 | 155円 |
| 株価 | 1620.3円 | 3686.1円 | 4371.8円 | 1098.9円 | 17675.7円 |
| Price Earnings Ratioの略。株価が1株あたり利益(EPS)の何倍まで買われているかを示す指標で、株価が利益水準に対して割高か割安かの目安として使われます。詳しくはこちら → | 22.68倍 | 14.48倍 | 14.82倍 | 15.88倍 | 33.22倍 |
| PBR(実績) | 0.66倍 | 1.83倍 | 1.62倍 | 2.51倍 | 5.96倍 |
| 配当利回り(会社予想) | 3.00% | 2.48% | 2.35% | 3.45% | 1.36% |
| 時価総額 | 112,934億円 | 127,886億円 | 196,203億円 | 120,776億円 | 79,433億円 |
| 時価総額を売上高で割った倍率(PSR=Price to Sales Ratioとも呼ばれます)。利益がマイナスでPERが算出できない赤字企業でも、売上高さえあれば算出できる株価指標です。詳しくはこちら → | 0.42倍 | 1.02倍 | 2.56倍 | 1.47倍 | 3.14倍 |
各業界の対象企業・算出基準日は業界ごとに異なります。詳細は各業界ページ(表ヘッダーのリンク)をご覧ください。
算出方法・注記
- 各業界の代表値は、その業界ページに掲載している個別企業の実数値から算出した単純平均または中央値です(時価総額加重平均は採用していません)。中央値は外れ値(極端に大きい・小さい企業)の影響を受けにくい一方、対象企業が5社以下(通信業界は3社)の小さいサンプルでは特定1社の値がそのまま採用されるだけになりやすい点にご注意ください。
- 業界固有の指標(自己資本比率〈バーゼル規制ベース〉・OHR・持分法による投資損益・投資収益比率・ネットキャッシュ関連)は、値を持つ企業がある業界のみで算出しています。該当企業がいない業界は「—」と表示しています。
- 「自己資本比率」は業界・企業によって水準の意味が大きく異なります。銀行業界は預金という負債が巨大なため構造的に低く(規制上の健全性は自己資本比率〈バーゼル規制ベース〉で判断するのが適切)、小売業界のイオンも総合スーパー・ディベロッパー事業を含む複合的な事業構成のため低くなっています。業界間の単純比較には注意してください。
- 通信業界のみ対象企業が3社(他4業界は5社)です。サンプルサイズが異なる点を踏まえて代表値をご覧ください。
- 各業界の個別企業データ・算出根拠・データソースは、表ヘッダーまたはチャートの業界名リンクから各業界ページでご確認ください。
各業界の詳細ページ
※本ツールは各業界の財務指標を業界間で相対比較する情報提供を目的としており、投資助言・売買推奨ではありません。特定の企業・業界への投資を推奨するものではなく、投資判断はご自身の責任で行ってください。数値は算出時点のものであり、最新の情報は各業界ページ・各社のIR資料でご確認ください。