更新日: 2026年8月2日

OHR(経費率)とは

Overhead Ratioの略。経費(人件費・物件費等)を業務粗利益(銀行の本業の粗利益)で割った比率で、銀行がどれだけ効率的に収益を上げているかを示します。数値が低いほど収益効率が良いことを意味します。

かみ砕いた説明

OHR(Overhead Ratio、経費率)は、銀行の収益効率性を示す代表的な指標で、「経費(人件費・物件費・税金等の合計) ÷ 業務粗利益(資金運用収益や手数料収入など、銀行の本業から得られる粗利益)」で算出します。一般事業会社における「売上高販管費比率」に近い考え方の指標ですが、銀行では業務粗利益という独自の利益概念を分母に使う点が特徴です。

OHRは数値が低いほど、少ない経費でより多くの収益を上げている「効率的な」銀行であることを意味します。逆にOHRが高い場合、同じ収益を得るためにより多くの経費をかけている、あるいは収益に対して経費構造が重いことを示します。人件費・システム投資・店舗網の維持コストなど、銀行の経費構造は各社の戦略(店舗中心か、デジタル中心か等)によって大きく異なるため、OHRの水準は各行のビジネスモデルの違いを映し出す指標としても読み解くことができます。

なお、OHRの算出に使う「経費」「業務粗利益」という科目は、各行が決算資料で自主的に開示する参考値であり、含まれる費目の範囲が銀行によって完全には一致しない場合があります。複数の銀行を比較する際は、大まかな効率性の目安として捉えるのが適切です。

具体例

銀行業界トップ5 財務諸表比較ツールのOHR比較チャートでは、3メガバンク・三井住友トラストグループ・りそなホールディングスについて、各社が決算短信で開示する経費・業務粗利益の実額をもとにOHRを算出し、低い順(効率的な順)に横並びで比較しています。同じ「銀行」という業種でも、店舗網の規模やデジタル化の進み具合によってOHRの水準に差が生じることが確認できます。