更新日: 2026年7月19日

標準偏差とは

リターンが平均(期待リターン)からどれくらい振れるかを表す統計量。投資の世界では「リスク」の大きさを示す数字として使われます。

かみ砕いた説明

標準偏差は、値の集まりが平均からどれくらいばらついているかを表す統計量です。投資では「毎年のリターンが、期待リターン(平均的なリターン)からどれくらいブレるか」を意味し、これがそのまま「リスク」の定義として使われます。

同じ期待リターン5%の資産でも、標準偏差が小さければ毎年5%前後で安定し、標準偏差が大きければある年は+25%、翌年は-15%というように大きく上下しながら平均すると5%に近づきます。「リスクが高い」とは、値動きが激しいという意味であり、必ずしも「損をしやすい」という意味ではありません。

リターンの分布が正規分布(釣鐘型)に近いと仮定すると、次のような目安が使えます。

  • 期待リターン ± 標準偏差の範囲に、約68%の確率で収まる
  • 期待リターン ± 標準偏差 × 2の範囲に、約95%の確率で収まる

ただし実際の株式リターンは正規分布よりも裾が厚く、大きな下落がやや起こりやすいことが知られています。この点を踏まえた試算にはモンテカルロ法が使われます。

具体例

ポートフォリオ比較ページで使っている想定値では、資産クラスごとに次のような標準偏差を仮定しています。

資産クラス 期待リターン 標準偏差(リスク)
国内株式 5.0% 20.0%
全世界株式 5.0% 15.0%
国内債券 1.0% 3.0%

株式は債券に比べて期待リターンが高い一方、標準偏差も明らかに大きいことがわかります。ただし複数の資産を組み合わせたポートフォリオ全体の標準偏差は、個々の資産の標準偏差を単純に平均しただけでは求まりません。ここで効いてくるのが相関係数です。