リバランス計算機

ポートフォリオ構成を選び、現在保有している各資産の評価額を入力すると、目標比率からのズレと、目標比率に戻すために必要な売買額(過不足額)を自動計算します。リバランスの考え方や実際の効果はこちらの記事で解説しています。

合計評価額-
最大乖離幅-
判定-
資産ごとの目標比率・現在比率・過不足額
資産目標比率現在の評価額現在の比率目標評価額過不足額

このツールで分かること

株式と債券のように複数の資産に分散投資していると、値動きの差によって、時間とともに配分が最初に決めた比率(目標比率)からずれていきます。株式が大きく上がれば株式の比率が高まって想定以上のリスクを抱え、暴落すれば株式の比率が下がって回復局面の恩恵を受けにくくなります。この資産配分のずれを元に戻すのがリバランスです。

このツールでは、現在の評価額から「目標比率から何ポイントずれているか」「リバランスが必要な水準か」「どの資産をいくら売買すれば目標比率に戻るか」の3点を一度に確認できます。年に1回などの定期点検で配分を確認したい方や、暴落・急騰の後に配分の崩れが気になった方を想定しています。

使い方(入力項目の意味)

ポートフォリオ構成
株式60%・債券40%、GPIF基本ポートフォリオ、8資産均等分散などから、目標とする資産配分を選びます。選んだ構成の資産ごとに入力欄と目標比率が表示されます(全世界株式100%のような単一資産の構成は、資産間の配分がずれないため選択肢に含めていません)。
各資産の現在の評価額
証券口座で確認できる、資産ごとの現在の評価額(時価)を円で入力します。購入金額ではなく、今の時価を入れるのがポイントです。
リバランスの許容乖離幅
目標比率から何ポイントまでのずれなら許容するかを、±1〜20ポイントで指定します。初期値の±5ポイントは、目標60%の資産なら55〜65%の範囲を許容するという意味です。

計算ロジック

計算はシンプルで、入力した評価額だけから次の手順で求めています。外部の価格データは使用していません。

  1. 全資産の評価額を合計し、合計評価額を求める
  2. 資産ごとに「現在の比率 = 評価額 ÷ 合計評価額」を計算する
  3. 「乖離幅 = 現在の比率 − 目標比率」をポイント(%の差)で求め、最も大きいものを最大乖離幅とする
  4. 「過不足額 = 合計評価額 × 目標比率 − 現在の評価額」を計算する。プラスなら買い増し、マイナスなら売却が必要な金額
  5. 最大乖離幅が許容乖離幅を超えていれば「リバランス推奨」、範囲内なら「リバランス不要」と判定する

合計評価額を変えずに配分だけを入れ替える前提のため、すべての資産の過不足額を足すと0円になります。

結果の読み方と具体例

例として、株式60%・債券40%で1,000万円(株式600万円・債券400万円)を運用していたところ、暴落で株式が30%下落し、株式420万円・債券400万円になったケースを考えます。

資産目標比率現在の評価額現在の比率過不足額
世界株式60%420万円51.2%+72万円(買い増し)
世界債券40%400万円48.8%−72万円(売却)

合計評価額は820万円、最大乖離幅は8.8ポイントで、許容乖離幅±5ポイントを超えるため「リバランス推奨」と判定されます。債券を72万円売って株式を72万円買えば、株式492万円・債券328万円で目標の60%・40%に戻ります。値下がりした資産を買い、相対的に値上がりした資産を売ることになるため、リバランスは結果的に「安く買って高く売る」動きになりやすいのが特徴です。

なお、売却をせずに、過不足額がプラスの資産へ新規の資金や毎月の積立額を優先的に回して比率を戻す方法もあります。売却に伴う税金や、NISAの非課税枠を手放すことを避けたい場合に有効です。

注意点・限界

  • 売買手数料・為替手数料・売却益にかかる税金は考慮していません。課税口座で売却すると利益に約20%の税金がかかるため、実際に受け取れる金額は計算結果より少なくなります
  • 新NISAでは売却した分の非課税枠が翌年以降に復活しますが、年間投資枠の上限があるため、同じ年に買い直せる金額には制限があります
  • 許容乖離幅に唯一の正解はありません。幅を狭くすると売買の頻度とコストが増え、広くすると配分のずれを長く放置することになります
  • このツールは比率を目標に戻す金額を計算するもので、将来どの資産が上がるかを予測するものではありません

解説の最終更新日:

※本ツールは入力された評価額をもとに目標比率との差分を計算する簡易ツールです。売買時の手数料・税金(NISA非課税枠の扱いを含む)は考慮していません。実際の売買は各金融機関の規定や制度の詳細をご確認のうえ、ご自身の判断で行ってください。