更新日: 2026年8月14日
キャッシュフロー計算書(CF計算書)とは
一定期間における現金の増減とその要因を、営業活動・投資活動・財務活動の3区分で示す財務諸表。利益が出ていても手元の現金が増えているとは限らないため、損益計算書・貸借対照表とあわせて確認する必要があります。
かみ砕いた説明
キャッシュフロー計算書(Cash Flow Statement、CF計算書)は、一定期間における現金の実際の増減を、「営業活動によるキャッシュフロー(営業CF)」「投資活動によるキャッシュフロー(投資CF)」「財務活動によるキャッシュフロー(財務CF)」の3区分でまとめた財務諸表です。損益計算書(PL)の当期純利益は、実際にはまだ入金されていない売上(売掛金)や、現金の支出を伴わない費用(減価償却費など)を含んで計算されるため、「利益が出ている=手元の現金が増えている」とは限りません。この利益と現金の動きのズレを埋めて確認するのがCF計算書の役割です。
営業CFは本業でどれだけ現金を稼いだかを示し、通常はプラスであることが健全とされます。投資CFは工場や設備への投資、有価証券の売買など将来のための資金の動きで、成長投資が多い企業ではマイナスになるのが一般的です。財務CFは借入金の返済・調達や配当金の支払いなど、資金調達・株主還元に関する動きを示します。3つのCFの符号の組み合わせ(たとえば「営業CFはプラス、投資CFはマイナス、財務CFはマイナス」)から、その企業が本業で稼いだ現金を投資と株主還元にどう配分しているかという大まかな経営スタイルが読み取れます。
利益が黒字でも、売掛金の回収が滞ったり、在庫が急増したりすると営業CFが悪化し、手元資金が尽きて支払いができなくなる「黒字倒産」が起こり得ます。CF計算書は、貸借対照表(BS)上の現金残高の変動要因を説明する書類でもあり、PL・BSとあわせて見ることで初めて、企業の資金繰りの実態が見えてきます。
具体例
キャッシュフロー計算書の実際の読み方や、黒字倒産が起こる仕組みの具体例は、キャッシュフロー計算書(CF)の読み方:なぜ黒字でも倒産するのかで解説しています。